兼業農家という営農 その2

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それほど国際競争は甘くないのである。

10年前まで高い国際競争力を誇った企業ですら、国内の工場を閉鎖して、労賃の低い中国などに移転している例は連日のようにマスコミで報道されている。

規模拡大では対抗できないと悟ったのである。

実は、こうした動きは日本の農家では四〇年も前から常識だった。

そこで選んだ道が兼業農家という営農だった。

特に稲作は機械化が進み、田植え期と稲刈期に集中的に農作業を行えば、あとは見回る程度でコメは作れる事情もあって、現在にいたるも、兼業農家がコメ生産の大層を占めている。

皮肉にも規模拡大策に従った稲作農家がコメの値下がりで営農不振に陥り、政策的な助成強化が必要な事態に直面している。

残留農薬検査

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