2015年2月アーカイブ

野菜農家を取り巻く環境

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野菜農家を取り巻く環境は、農水省が考えている以上に厳しさを増していると理解すべきだ。

それが農家の生産意欲を減退させ、作付け面積に表われているのではないか。

生産量が趨勢値を上回ったのは比較的天候に恵まれたという要因に過ぎないのだろう。

野菜の増産政策は見直しを必要としているとも言える。

消費者の立場からも、野菜の生産対策は、その鮮度管理、長距離輸送と衛生・安全管理の問題など、サラダなどで直接、口に運ぶ食材だけに関心の高い食料政策となるだろう。

幸い、2002年になって中国野菜の輸入量は減少に転じた。

中国で農薬汚染騒ぎが起こったからである。

ただし、これは一時的な現象と理解すべきだろう。

残留農薬検査
文部省が策定したもの
・食塩や脂肪は控えめに。

・適正体重を知り、日々の活動に見合った食事量を。

・食文化や地域の産物を生かし、時には新しい料理も。

・調理や保存を上手にして無駄や廃棄を少なく。

・自分の食生活を見直してみましょう。

さて、数値による政策評価の検証結果だが、いずれも好ましい方向とは逆方向に進んでいる実態が示された。

つまり目標の達成度は悪いという結果である。

脂肪分の多い食事は増えているし、コメ、野菜、大豆などの消費は目標を下回っているし、食べ残しと廃棄も減少目標からは遠い状況だ。

政府の「食生活指針」に対する認知度もわずかに向上はしているが、低いままだ。

政策評価では、脂肪からの熱量摂取の割合を2001年度で二八・五%という目標数値を定め、さらに個別品目についても、一人当たりの年間消費量の目標数値をコメ六五・〇四キロ、野菜一〇ニキロ、大豆七・○キロ、牛乳・乳製品九五・三キロなどと定め、この数値と現状の趨勢数値との比較で、政策が有効に働いているか、検証しようとしている。

また、食品の廃棄、食べ残し量を五年間で五%削減する目標を立て、2001年度でどれだけ目標に近づいたかを検証しようとしている。

ちなみに[食生活指針」とは2000年3月に、農水省、厚生省で、望ましい食生活の実現に向けて普及、啓発を行っている。

その内容を要約すると、次の一〇項目となっている。

・食事を楽しみましょう。

・一日の食事のリズムから、健やかな生活リズムを。

・主食、主菜、副菜を基本に、食事のバランスを。

・ごはんなどの穀類をしっかりと。

・野菜、果物、牛乳・乳製品、豆類、魚なども組み合わせて。