あとから雑草が生えてきても、稲のほうが背が高いから太陽の光を雑草に奪われることがない。
もちろん後から生えてくる雑草も抜いてやる必要がある。
苗を点々と株状に植えるのは、そうしないと後から生えてくる雑草を抜くことができないからである。
雑草と稲がごちゃ混ぜで生えたら、稲と雑草を区別しながら雑草だけ抜くのは非常に困難になる。
もっとも弥生時代に田植えの後、どの程度除草を行っていたかについては疑問もある。
というのは、さきほど紹介した岡山県百間川の水田の稲株の跡は一坪に四〇〇ほどもあり、現在の標準にくらべると面積当たり六、七倍、おそらく江戸時代とくらべても三倍はあると思われる。
これだけ植えると除草するのは大変である。
コメントする