このように、種によって異常の出方に特徴があることなどを種の特異性というのだ。
「サルとヒトは種の特異性が非常に似ています。
できればサルを動物実験で使うのが理想なんですけど......」
と和先生はうつむき加減で話す。
現在、農薬の安全試験でサルを使うことは、まったくといっていいほどないのである。
現状では、ラット、マウスに頼るしかすべがないのだ。
当然こうした実験では把握しきれない害が生じる危険性もある。
生まれながらの四肢奇形のサルたちは、ボクたちが平気で食べつづけている"農薬づけ"野菜・果物に対して、重大な警告を発してくれているのではないだろうか。
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