かつてガットの七不思議の1つは、日本はそのガット違反を提訴されるばかりで、他国の日本に対する違反を提訴することが少ないことであった。
これは日本の国際ルール違反のみが多いような印象を世界に与えて、得策ではない。
「日本には法律的解決を好まない風土があること。
日本人が他人の批判を好まないこと。
日本が受け身の交渉に慣れ、積極交渉の必要性をよく理解していない」という説明をガット事務局内でしたことがある。
それでは大貿易国のやり方としてまずいのではないか、というのが一般的反応であった。
今後、世界経済の相互依存度が増すに従って、経済摩擦は増えるばかりであろう。
国際交渉や紛争は、ゲーム的要素を多分にもっている。
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