たまにしか接しないものについては、これを見過ごすということがございます。
一番端的な例は自動車でございます。
自動車は三年に一遍とか五年に一遍しか買わないわけですから、この値段がどうだということについて比較することはあまりしない。
ところが食料品というのは毎日会っているわけです。
これは残念なことに、安くなったことは皆さんだれも覚えていなくて、高くなったことだけをよく覚えているというような不幸な事態がございますから、どうしても食料品価格は、必要以上に高いという意識を持たれがちだということがございます。
現実問題としてけっして安くないことは私も認めますけれども、しかしそういった意味での誤解もあるのではないか。
さらに、MPIとかCPIという言葉がありますが、これは私ども経済学者がよく要約して使う言葉で、MPIというのは輸入物価です。
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