京都大学の意見では、新石器時代、ムギ作はメソポタミアから東進して、冬雨地帯の限界にいたり、ストップしてしまう。
ここで新たに発見したのがアワだ。
アフガンの国境地域にアワの原生地があるらしい。
アワはムギと似た畑作だが、夏雨作物である。
アフガンの高原地域でムギ作の影響下に生まれたアワ作は中央アジアの乾燥地帯を通過して華北に入り、大発展したのだという。
とすると、アワはムギに次いで古く栽培化された主穀ということになる。
華北の新石器時代に発展したアワ夏雨畑作栽培がどんどん南に下って、揚子江下流地域の低湿地帯にいたり、ここで同じ禾本科植物のなかからイネを発見して栽培化したのではなかろうか。
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