しかしこの場合、経済学的に見て望ましい解決方法は、失業を発生させないために貿易をやめることではない。
むしろ、デトロイトで失業者が発生するのはやむを得ないということでそれを放っておくのではなくて、衰退していく産業があれば、伸びていく産業が必ずある。
こちらにうまく転職できるようにさまざまな措置を講じる、あるいはそのための補助金を出してあげることが望ましいという話になる。
また、自由貿易は望ましくないという別の議論として、たとえば国のなかに農業があり、農地がたくさんあれば環境問題との関連で国の自然環境にとってプラスである、したがって農業が衰退していくような自由貿易を採用すべきではない、少々コストが上がっても環境を維持していくメリットがあるではないか、というものである。
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