アメリカの思惑と内実 その3(残留農薬検査)

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ブッシュ米大統領はぎりぎりになってWTOをここで壊してはいけないという観点も含めて国内支持で一定の譲歩があり得るとの方向を出した。

しかし11月に中間選挙を控えた議会がそれに猛反対し、農業団体もファームビューローを中心に反対したということだった。

そこには、アメリカが深刻な財政危機を抱えて、国内支持もこれ以上維持できないという実態があると思われる。

そうした危機感が農業団体や議会にあって、さらに国内支持がなくなった場合、国際競争力でブラジルやアルゼンチンに絶対に勝てなくなるという危機感も加わり、逆に自分たちの市場アクセス拡大の主張を強弁するという態度になっているとみられる。

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