通常は一〇〇グラム中に八〇〇~一〇〇〇ミリグラムあるシュウ酸が、三〇〇~五〇〇ミリグラムくらいに減る。
それだけえぐみ(苦みの味)がなくなり、おいしさが増す。
なお、このように肥料をやらずに育てられたホウレンソウの葉は、青々とした緑ではなく、少し黄色がかった黄緑になる。
スーパーなどでみかける青々としたホウレンソウはおいしそうにみえるが、ビタミンCの含有量が少ない。
これは、窒素肥料を大量に与えたことによるものだ。
要は、雨水で水浸しにすることを避け、少量の液肥で、できるだけ乾燥状態にして育てるとおいしいということだ。
これは、夏なら雨の少ない長野県の高原や、涼しくて雨の少ない北海道、真冬は沖縄県でとれたホウレンソウがおいしいことと符合する。
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