人間がどれくらいの危険物質を体内に摂り入れているのかというデータに、動物実験で得られた発ガン率をあてはめて、動物の体重を人間の体重に換算したうえで、いくつかの専門の公式を用いて算出されたものである。
動物実験の結果や公式の種類によって、発ガンしうる人数に大きな開きが出てくるのだ。
また八三年には、内山充博士が「DDT、PCB、BHCなどの汚染物質によって、日本で年間約一五〇〇人が発ガンすることもありうる」と、アメリカ環境保護局(EPA)が水質基準を算定する際に用いている数式に基づいた、同様の試算を発表している。
ひとつの農薬で何千人もがガンになる危険性があるということは、たくさんの農薬によって、またその複合作用によって、何千人、何万人もの人が発ガンの危険にさらされていることを意味する。
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