健全な農業経営であれば、土地の有効利用をやらざるを得ない。
土地の有効利用をやれば、いやおうなしに農地は確保されるわけです。
いざというときには伝統食をつくって、それで生き延びていくことになる。
そうすると、「農業経営を健全化する」ことがじつは長期の食糧安全保障対策になります。
ここまでくると変な感じがするんですね。
なぜ変かといいますと、よくいわれる論法は、自由化対策は国内の農業に国際競争力をつけると、こういうんです。
ところが、国際競争力をつけるにはどうしたらいいか。
農業経営を健全化することです。
同じことになってしまう。
食糧の安全保障対策、生産手段を備蓄せよ。
短期の食糧危機は食糧備蓄だ。
長期の食糧危機は生産手段を備蓄する。
こういうふうにきれいに概念整理する。
生産手段を備蓄するにはどうしたらいいかというと、農業経営を健全化する。
自由化対策と同じことなのです。
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