耕地になりにくいようなところを無理して起こして使うというようなことが行われる。
あるいは、焼畑農業をやっているような場合ですと、移動農耕といいますけれども、今までの移動の期間を短縮してしまう。
そうすると、地力の再生産ということが非常に弱くなってしまいますから、全般的に生産力がますます下がってくる。
ネパールのように、燃料のためとか耕地にするために森林を切ってしまうということをしますと、森を開いたようなところは最初のうちは地力があるかもしれないけれども、すぐに地力が枯渇してしまいますね。
そういうところで農業を継続していくと、ますます地力が落ちてしまう。
しかも、今までは比較的手近なところへ燃料をとりにいっていた、あるいは農業の生産もできたところが、だんだん奥地にもっていってしまいますから、労働的にいっても効率が悪い。
ですから生産が落ちてくる。
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