農薬問題が議論される時に、よく出されるのが、安全かキケンかという話だ。
この問題に詳しい、残留農薬研究所理事長の福田さんに話を聞いてみた。
ー農薬は安全ですか。
「安全です。ある物が"安全だ"という時には、使おうとするものの性質をよく知り、その上で上手に使う、ということが基本であるはずです。それができれば安全だし、できない時には危険ということです。言い換えれば、安全性という言葉と危険性という言葉は、まったく同じことを右から見るか、左から見るかの違いだけなんです」
「危険性というのは、農薬なら『農薬の持っている固有の性質(毒性)x農薬を浴びる濃度(暴露濃度)×浴びる時間(暴露時間)』で決まります。
毒性の強さはそのものの固有の性質です。
それを理解したうえで、暴露濃度×暴露時間が設定されるわけで、これが使い方です。
そして使いやすいものと使いにくいものがあり、あんまり使いにくければ、実用的ではないということになるでしょう。」
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