自然の生態系 その1

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ホタルの話を中心にしてきたが、細かな事情は異なっていてもトンボもだいたい似たような経過で、都市部から姿を消し、一時期多用されたPCP(ヤゴの餌になる魚が死ぬ)や、残留性の強い殺虫剤BHC(昭和四六年に規制された)などの影響で、郊外でも数が減ったようだ。

この十数年で、地方都市だけでなく、小さな町や村でも下水道の整備が進み、衛生環境が著しく改善された。

そのため、トンボの餌になるハエやカが激減したことも、大きな原因といえるだろう。

夏の風物詩であったホタルの光や、秋の到来を告げてくれた赤トンボの乱舞、これらが失われつつあることは、本当に寂しいことだが、ハエやカがうるさく飛びまわる不衛生な環境は誰だって歓迎しないだろう。

残留農薬検査

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