新しい化合物が、スクリーニングにかけられる試験

殺菌剤の場合は、あらかじめ薬剤をかけた植物に病菌をつけて予防効果を、発病した植物に薬剤をかけて治療効果を、そして殺虫剤の場合は、害虫に塗ったり食べさせたりして、それぞれの効果をやはり時間を追って観察していく。

住友化学工業の宝塚総合研究所は、日本国内の農薬研究所としては、最大の規模をもっている。

毎年約7千の新しい化合物を、スクリーニングにかけるが、だいたいこの一次試験段階を突破して次に進むのは、せいぜい20%程度だという。

一次試験を突破した化合物は、当然のことながら二次試験に進む。

一次試験で使用したポットは、直径五㎝くらいの(会社によって少しずつ違う)ものだったが、二次試験では、その二倍以上の(といっても文庫本程度の大きさ)のポットを使う。

残留農薬検査